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あなたは「フィボナッチ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
もしくは「黄金比」の方が聞いたことがあるかも知れませんね。
「1:1.618」の比率はクレジットカードや名刺、タバコの箱のサイズにも見られます。
自然界の現象にも数多く見られ、植物の花びらの数、葉の付き方にフィボナッチ数の関係性が見られることでも知られています。
また、古来より人間が最も美しいと感じる比率ともいわれています。
建物や彫刻では古代ギリシャのパルテノン神殿の柱やピラミッド、ミロのヴィーナス等が挙げられます。
このフィボナッチ・リトレースメントを相場で活用していきます。
イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ(1170年頃-1250年頃)が研究した「フィボナッチ級数」を意味します。
リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」という意味があります。
上昇トレンドや下降トレンドでも一直線にトレンド方向に相場が動くわけではなく、戻す動き(調整)を繰り返しながらトレンド方向に動いていきます。
そこで相場では、フィボナッチリトレースメントのフィボナッチ比率である23.6%、38.2%、50%、61.8%、76.4%を使用していきます。
そのうちでもよく使われるものは、38.2%、50%、61.8%です。
世界中の投資家が意識しているものの一つです。
日本でも上昇トレンドでは3分の1押し、半値押し、3分の2押し、下降トレンドでは3分の1戻し、半値戻し、3分の2戻しという言葉がありますね。
それでは実際のチャートを使って確認していきましょう。
米ドル/円の4時間足チャートです。
上昇トレンドでの買い場探しです。
どこまで調整するか難しいですよね。
そんな時、フィボナッチなら38.2%、50%、61.8%の押しの水準はどこかを計算してみます。
例えば100pipsの上昇なら38.2pips、50pips、61.8pips下げたところ(値幅)という意味です。
チャートを見ると38.2%、50%押しの水準ではあっさりと下抜け、55%辺りの水準で下げ止まり、揉み合っていますね。
61.8%押しでは下ヒゲを付けて反発し、ここから上昇再開となっています。
フィボナッチは、自分で計算しなくても最近ではFX会社のチャートにも描画できるものが多くなってきています。
次の例を見てみましょう。
今度は米ドル/円の1時間足チャートです。
同じく上昇トレンドが継続している場面。
今度は61.8%押しの水準はあっさり下抜けし、78.6%まで押してきました。
78.6%の水準では下ヒゲを付けて反発し、ここから上昇再開になった場面です。
次は英ポンド/米ドルの日足チャートです。
こちらも上昇トレンドが継続している場面です。
上記のチャートでは2箇所で61.8%押しの水準で下げ止まり、上昇再開しているのがわかるでしょうか。
いずれの足も同じく下ヒゲを付けて反発していますね。
反発の足型も同時に学べますね(笑)
次は英ポンド/米ドルの1時間足チャートです。
上昇トレンドから下降トレンドに転換する場面です。
英ポンド/米ドルの1時間足チャート「Trading View」
ヘッド&ショルダー、日本で言うと三尊天井の形となり下降トレンドに転換しました。
足型については、また別の機会にお話ししますね。
ここでも61.8%戻しから再下落開始となっています。
最後にユーロ/米ドルの日足チャートを見てみましょう。
トレンドの勢いが強い時は、50%(半値)、61.8%押しまでも行かず、38.2%押しで反発して上昇開始します。
実際のチャートを使った検証は以上となります。
フィボナッチ・リトレースメントの内容はいかがだったでしょうか。
フィボナッチで押しや戻しの目安をはかる。
是非エントリー前にあなたもチェックしてみてくださいね。
今回は米ドル/円4時間足、1時間足、英ポンド/米ドル日足、1時間足、ユーロ/米ドル日足チャートを使ってみました。
あなたも他の通貨ペアや時間軸を変えて検証してみてくださいね。
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